検索という行為について
検索は、自分が欲しい情報を、検索結果の山の中から掘り当てる行為だと思われがちです。
しかし、実際にやっていることは少し違います。
私は、検索とは大量のノイズを一度フィルターにかけ、その結果として残ったものを眺める行為だと思っています。答えを探しているというより、答えになり得ないものを捨てていく作業に近い。川の砂から砂金を集めるようなイメージです。
Noiseless Searchは、この感覚を前提に設計しています。
ノイズは、検索ワードから生まれる
検索結果が見にくくなる理由の多くは、検索エンジンではなく、入力した言葉にあります。抽象的で、一般的で、誰でも使いそうな言葉ほど、検索結果はSEO対策された記事で埋まりやすくなります。
それは不具合ではなく、検索という仕組みの自然な結果です。
問題は、検索結果そのものではなく、言葉を具体化する余地が残されたまま検索してしまうことだと思っています。
人とAIで検索するということ
Noiseless Searchは、人が直接使うためだけのツールではありません。
検索ワードや除外したい言葉、期間指定といった「検索の設計」を、AIと一緒に考えるための入り口でもあります。
検索ロジックとAPIを公開しているのは、AIに推論だけでなく、検索の前提条件そのものを理解してもらうためです。
人が持っている、まだ具体化されていない思考と、AIの推論能力がつながることで、検索は静かになります。
時間を指定して検索するということ
Noiseless Searchでは、検索期間を指定できます。この機能は、効率を上げるためのものではありません。
あえて時間を遡るための機能です。少し古い記事、まだ最適化されていない文章、検索順位を意識していない個人の記録。
そういったものには、「答え」よりも「考え方」が残っていることがあります。
検索という行為の中にあった、寄り道や偶然性を、少しだけ取り戻したいと思っています。
ノイズを減らすという設計
Noiseless Searchは、情報を増やすツールではありません。
何かを強く主張するわけでも、行動を促すわけでもありません。
ただ、考えるための余白を残したい。
人とAIの検索能力の拡張。それが、このツールで一番やりたかったことです。